イクメンがダメ親父になる理由

”イクメン”と聞くと、とてもよくできた夫というイメージをお持ちではないでしょうか?
お母さんのように優しいイクメンと、お母さんに育てられた子供は、とても恵まれているとイメージされるのではないでしょうか?
ところが・・・イクメン家庭に育てられた子どもは、
 「つねに家族の注目の中心にいて、それが当たり前」
の状態になっていきます。
その結果、
 「自分以外の人間は自分に奉仕する存在で、欲しいものは何でも他者から得られる」
と勘違いするようになってしまう危険性をはらんでいるのです。
このように”甘やかされて大人になった人間”は、
「われわれの社会のなかでもっとも危険な層の人々である」
という心理学者(アドラー)もいるくらいです。
大人であれば誰しもが当然のように経験することですが、だんだん自分は注目の中心ではなくなります。
そんな社会の中で、甘やかされて大人になった人間はどうなるのでしょう?

⇒他者に何かをしようとするのではなく、「自分に何をしてくれるの?」ばかりを主張する
⇒社会が自分に対して冷たいと感じ、嫌気がさし、現実を見ないようにする

程度の差はあると思いますが、こんな人って周りにいませんか?
お父さんが”不要な母性”を発揮し、

子供を甘やかしている(=特に、注目の中心に仕立てあげる)ことで、

社会に適応できない(=他者とうまく接することができない)大人を育てる

ヘンな社会になる危険がある
となってしまうのです。

子供に嫌われたくない心理

子供にとって 生理・生存・愛情・承認 これらの欲求をやさしく満たしてくれるのは、
やはりお母さんではないでしょうか?
お父さんがお母さんに太刀打ちする(本来すべきではないのですが・・)ことは、はっきり言って無理なのです。
そもそも子供からすると、お父さんに、お母さん以上のことは求めてはいないのです。
なぜなら、
子どもにとって、お母さんは2人は必要ない
からなのです。
しかもイクメン父さんのたちの悪いいのは、
自己主張のためにお母さんの領域に踏み込んでしまうこと
です。
お母さんと協力する前提であれば問題ないのですが、イクメンは自己アピールがイタイほど強かったりするのです。
子供が大きくなった時に、「パパのことが大好き!!」 と言ってもらうことが目的なのでしょうか?
少なくとも嫌われたくないという心理は理解できますが、問題が違うのです。
もし仮に、”母性的なお父さんが完成”したとしましょう。
そのおかげで子供がお父さんのことを”好き”になったとします。
その結果は・・・?
 甘やかされた危険な大人が増殖していくだけ・・・
となってしまうのです。
お父さんには、
母性とは逆のこと(=自分が中心ではないこと)
を教えることが、本当は求められているのですね。

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