成果主義で頑張っても報われない根本的な原因

みなさんの職場では、成果主義が大流行りです。
目標を立ててそれに向かってコツコツ地道に頑張ろう!!
成果を出せれば評価UP! 成果に達しなければ評価DOWN!
だいたいこんな感じではないでしょうか?
ところが、実感としてこのような評価がうまくいっているとは誰も感じてなくて、ギモンに思っているのではないのでしょうか?

”どうしてモチベーションが上がらないんだろう・・・”
”目標と言われてもなんだかピンとこないな・・・”

多くの人がこのように感じていると思います。
しかし、それはあなたが悪い訳ではありません。
悪いのは、人間の脳の仕組みに合わない制度が問題だったのです。
脳神経外科医の林成之先生の著書、「脳に悪い7つの習慣」によると、

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脳には次の”3つの本能”があると言われています。


「生きたい」
「知りたい」
「仲間になりたい」


脳の3つの本能
 そして、脳は、
この3つの本能が満たされたときに、喜ぶことができる
ことがわかっているのです。
脳の3つの本能からみると、
「生きたい」・・・生きるためには仲間と協力しなくてはなりません
「知りたい」・・・他人からいろいろと教わったり教育が必要です
「仲間になりたい」・・・他人と共同して苦労や喜びを共有が必要です
となります。
どうでしょうか?
いまの成果主義の制度であなたの脳を喜ばすことができるでしょうか?

”脳が喜ぶ”ことをするとパフォーマンスがUPする

 ”脳が喜ぶ”
という状態は、脳の働きが活発になって、あなたの能力を発揮し、素晴らしいパフォーマンスで成果をあげられる
ことにつながります。
そして、あなた自身が満足感を得ることができて、幸せな気持ちになることができるのです。
 
「自分さえ良ければいい」
このような考え方は、そもそも人間の脳が喜ぶ働き方ではありません。
「他人の役に立った」 「社会に貢献した」
と感じられれるのが、一番うれしいと感じられるのが”脳が喜ぶ状態”なのです。
「人が喜こぶことが自分にとって嬉しいこと」
よく、金メダルをとったオリンピック選手や、活躍した人たちがインタビューで答える
ことです。
そう感じられる人ほど、「脳の力」はどんどん高まっていきます。
脳がもっとも良く働くのは、単純に
「うれしい」
と感じることです。
目標が目的を成し遂げたり、人の役にたったりすることが、脳にとってうれしい状態 なのです。
普段の日常を振り返ってみましょう。
いつのまにか、”大切なこと”忘れてしまっていないでしょうか?
忙しい日常、仕事に追われて自分の時間もまったくない・・・
そんな状況になってしまうと、
とりあえず目の前のものがすべて敵で、それを倒しながら進むような”戦闘モード”に入ってしまいます。
その時は、「仲間になりたい」という脳にとっての嬉しい状態ではありませから、脳が良いパフォーマンスを発揮できない状況です。
「他人に勝つこと」
が目的になってしまっては、どうしようもあいません。
そもそも、脳は、
「勝った/負けた」
だけで、損か得か?といった安直な判断はしていないのです。
「あのひとの喜ぶ顔が見たい」とか「この人のために頑張りたい」と
考えている人の方が、よいパフォーマンスを発揮することができるのです。
←人を重視しない会社はやめた方が良い理由
「相手の立場に立って、違いを認める」ことができる人は、
相手の脳を喜ばすこともできるので、チームとして組織の中でパフォーマンスを高めて、より成果を出しやすくすることができます。
また、そういう人は、他人からも好感を持たれるので、その人のために頑張ろうとして、また気に入られて・・・という好循環を生んでいきます。
脳には、「自己保存」という機能もあり、生きていくために自分を守ろうとする機能で
「嫌いなものは避けようとする」
のです。
この機能が強く働きすぎると、マイナスに働いてしまいます。
嫌いな人、ニガテな人でも、まずは受け入れてしまい、相手の「仲間になりたい」という本能を満たしてあげることが大切です。
そうすれば、あなたの周りには素晴らしい人間関係ができ、仕事のパフォーマンスも上げることができます。
いかがでしたか?
余計な感情を排除して、脳が喜ぶ毎日を過ごせるように心がけてはいかがでしょう。




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