あなたは喫煙者ですか?
今までに一回くらいは「禁煙しよう!」と決意した、あるいは「禁煙したいな・・」と
考えたことがあるのではないでしょうか?
「わかっているのにやめられない・・・・」
これは、人間なら誰でもが持っている性質です。
なぜ、健康に害があることが明確になっている、そして誰もが知っているにも関わらずに
タバコがやめられないのでしょうか?
「タバコがやめられない」と考えている人は、「自分はニコチン中毒だから・・・」と考えているかもしれません。
でも、日本の喫煙者のうち、中毒となっている人は実はごく少数です。
タバコがやめられない原因は、”身体的な問題”ではなく、そのほとんどは
”心理的な問題”
だったのです。
このことをキチンと理解することは、あなたの禁煙の第一歩となります。
禁煙できない心理|認知的不協和理論
まず、人間の持っている心理の働きを考えましょう。
基本的な性質として、
心の中にある矛盾常態を解消しようとする
働きがあります。
心理学の専門用語で、フェスティンガーの「認知的不協和理論」という理論です。
この「認知的不協和理論」は、心の中に生じた矛盾を解消しようとする心理作用のことです。
次の図を見てください。
タバコが健康を害することは、世の中に広く認知されている”常識”で、誰もが知っている”事実”です。
なのに、「自分がタバコを吸っている」というのも”事実”です。
つまり、喫煙者はこの”矛盾”を抱えています。
”わかっちゃいるけど・・・”の状態で、これは”とても気持ちが悪い状態”です。
このような場合に、”矛盾を解消しよう”という心理が働き、そのパターンは次の3つです。
①自分の行動を変える
タバコをやめる、もしくは減らす
②自分の意見を変える
「タバコとがんとはそれほど因果関係はないはず」と考える
③新しい認知要素を加える
「たばこを吸っていても長生きの人はいる」
「たばこよりも交通事故の方が死亡確率は高い」 と考える
①は、直接行動を変えてしまうので、根本的な解決になります。
でも、②、③は自分を正当化するために(というよりは誤魔化して)、別の理由をもってきます。
「喫煙によりリラックスできてストレス解消に役立つ」、「手持無沙汰を解消する」
といったメリットを探すのです。
これで、あなたが”タバコを吸ってもOK”な理由を見つけて矛盾が解消できて、精神的にも安定できるのです。
(もちろん、健康に悪いという客観的事実は変わることはありません)
喫煙者のほとんどは、このような”心理で”タバコを吸っているのです。
どちらの方法を選択するかはその人の考え方なのですが、自分自身の思考を分析してみるのも一つの方法です。
「子供ができたのをキッカケに禁煙した」
という話をきくことがあります。
これは子供ができたことで
思考が真逆の方向にシフトした
のです。
人間の心理は、簡単にシフトできるものなんです。
要は、禁煙できない原因は、単純にココロの問題に過ぎないのです。
それはつまり、中毒症状といったものではないため、病院にかかったりする必要もありません。
”思考”を変えればすぐにでも禁煙できるということなのです。
いかがでしたか?なんだか禁煙できそうな気がしてきませんんか?
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