まさか!
と思われたかもしれませんが、驚くことに事実です。
これは、「親の子どもへの接し方と子どもの学力の関係」を文部科学省が調査したもので、
親の接し方によって、子どもの成績がプラスになるかマイナスになるかを示しています。
文部科学省の調査(平成20年)
「ほとんど毎日、勉強しなさい」と言われている子どもは、国語、算数の両方ともマイナスになっています。
そして面白いことに、「土曜日も学校で授業をしてほしい」という項目もマイナスになっています。
勉強をさせようと”強制する姿勢を持った接し方をすると、子どもの成績は下がる”のは事実なのです。
勉強しなさい!と言わない
「早く勉強しなさい!」
「今やろうとしていたのにやる気なくなったよ・・」
というのはよく交わされる会話かもしれません。そして親は、
「まったくしょーもない言い訳して・・・」
と思っているかもしれません。
しかし・・・・
これは子供がひねくれている訳ではなく、心理学的にはこのような
反発心は誰でも持っているもので心理的リアクタンスと呼ばれています。
人間には、本能的に
「自分のことは自分で決めたい・・」
という本能が備わっていて、外部から強制されると、本来持っている「自由」が脅かされると感じてしまい、
抵抗するものなのです。
また、過剰に「勉強しなさい」と命令しすぎると、反発して真逆のことをしてしまう子供もいます。
これは
ブーメラン効果と言われ、心理的に抵抗しているのです。
このブーメラン効果を起こす要因としては、
自分の存在が攻撃されたと思うこと
嫌いな相手からの命令
相手の押し付けがましい態度
があります。特に、自我が芽生えているお子さんに対して、押し付けがましい態度で接すれば接するほど
反発を招く結果になってしまうのです。
つまり、「子供に勉強しなさい!」というのは、心理学的には”マイナス”の効果をもたらすことになってしまうのです。
子供に「勉強しなさい!」と言う言葉はグッと飲み込んで、口に出すのはやめておいたほうが、お子さんにとっても親にとってもマイナス気分にならなくて済みます。
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